漫画の背景を効率的に描くためには、写真とクリップスタジオペイント(クリスタ)のデータを組み合わせる方法が時短に繋がります。この手法を用いれば、背景作成の労力を大幅に削減しつつ、質の高い背景を描くことが可能です。
目次
漫画作品を創るのは一苦労だし長い期間が必要
多くの漫画家やイラストレーターは、背景の描画に時間と労力を要しています。特に、細部にわたるリアリスティックな背景を一から描くのは、時間がかかる作業です。写真を基にして背景を作成することで、リアルな背景を迅速に作り上げることができます。
写真を基に背景を作る
ここに実際撮影した写真をクリップスタジオにコピーしました。写真を基に背景を作ることで、背景を一から描くよりも速く作業を進めることができます。ではそのやり方について解説していきます。
レイヤープロパティという設定からカラー→モノクロへ
まず画面真ん中よりの左下にモノクロとあります。こちらコピーで移す際はカラー設定になってるとおもいますがそれをモノクロとして選択するだけで一気に漫画よりの描写になったはずです。 これらはクリップスタジオのレイヤープロパティという設定から選択できます。
その上から好きなトーンを重ね貼りしてみる
試しに地面にトーンを貼ってみたのですが、これだけでもう漫画チックになっていますよね。
そして空に空のトーンを貼ってみると・・完成しました。
写真とクリスタのトーン機能の組み合わせ
写真とクリスタのトーン機能を組み合わせることで、簡単に背景を完成させることができ、作業効率が向上します。実際の写真を使用することで、リアルで細部までこだわった背景を作成することが可能になったはずです!
ただし…注意する点もある!(要チェック)
写真をそのまま使った背景は、個人制作の同人誌レベルでは有効ですが、商業作品では画力というレベルでは限定される可能性があります。解決策としては、自分の画力を向上させること!そしてもうひとつ別の注意点として自ら撮影した写真やフリー素材を選びましょう。他社の写真や作品を使うと著作権違反になるので必ず自分のオリジナリティを保つ選択肢を持ちましょう。
纏め
背景描画は漫画制作の重要な部分でありながら、多くの時間と労力を要する作業です。しかし、写真とクリスタを活用することで、効率的かつリアリスティックな背景を作成することが可能です。このブログを通じて、背景を描くことに苦労している方々、特に締め切りに追われる同人誌作者にとって、有効な時短技法を提案しました。
カラーイラストも描きたい・・時短効率はないの?と思う方へ
カラーイラストでも実際に商業として活用できている方法があったりします。さけハラスさんという方がいらっしゃるのですが、その方は写真加工で風景イラストを手掛けるクリエイターさんです。
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