漫画描くときに背景は、時に重要になってきます。
こちらはCLIP STUDIO PAINT EX を使用した解説記事となります。
勿論、アナログでも 活用できる内容は沢山ありますので是非ご覧になってみて下さい。
目次
直線とベタだけで凡その背景は描ける

もう既にネタバレになりましたが、背景は直線とベタでほぼきまります。
ポイントは3つです。順追って解説します。
手元の線は太く、奥の線は細く。
ベタでごまかしのマジック。
もっと詳細に時短したい方はこちらから↓

背景資料を用意する

まずは資料を用意しましょう。
それが無いと話しが進みません。
背景資料を元に描き込んでいく

工程において、ざっくりと下記の作業を行います。
- 下書き
- ペン入れ
- ベタ塗り
- トーン貼り
その中で、1~3まで作業したのが上記のコマとなります。
これだけでも凡その背景ができていると言っていいでしょう。
最後のトーン貼りがありますが、こちらは 資料と比べて影が薄い部分や完全 黒色ではない箇所にトーンを貼っていく流れで良いかと思います。
取材を兼ねて作品作りをしていくとよりベターです。
取材に関する詳細記事はこちら!

影にはベタを活用する

ベタを使うメリットは下記の通りです。
実際に例を挙げて解説していきます。
影のある部分を塗ると全体的に奥行きが出てくる
ベタの有り無しを比較検証


2枚のコマを比較してみるとわかる通り、ベタの木々があるだけで雰囲気がかなり変わってきました。下記の原稿にある街灯にもベタの影を入れるだけでかなり完成度が増してきてますよね。

あやふやな所もベタが有効的に機能してくれる

夜景は特に便利に機能してくれます。
実際の資料を見てみましょう。

こちらですが、描き込もうとしたら 森や街並みをどの程度 表現していたらいいのか迷ってしまいます。 そういった あやふやな箇所までベタを塗ると意外とイメージした背景に近づく場合があります。これは実際にモノクロのみで表現するのに一番適している手法になるかもしれませんね。
線は2本以上を重ねると平面から立体的になる

実際に窓や階段などに有効的です。
下記のように、窓のレールなどをベタや直線を重ねることで より立体的に絵を表現することができます。これらもオススメの手法です。

背景描けない・時間無い人は 背景屋から購入・活用ができる

このキャラクターの奥 背景ですが、こちらは購入したものです。
この時は、時間がなく 利用させて頂いたのですが 種類も豊富でとても助かりました。
背景は買い切りですので、新規で漫画制作する際にも 活用可能です。
気になる方はこちら!

纏め

如何だったでしょうか。
背景は簡単に描けるわけでもないのでヤキモキする方もいらっしゃると思います。
ですので 自分で試行錯誤しながら、要所要所で 背景を取り込んで素敵な漫画制作をしていきましょう。
それでは楽しい創作ライフを♪
またね。